みなさん、お久しぶりです。
お元気でしょうか❣
コロナ騒動が3年目に入ろうとしています。
さて、「おきゅうのはなし」シリーズは2020年の11月から始めて、
2,3か月に一度のペースで紹介を進めてきたのですが、
前々回は「2年ぶりの学園祭」について、
前回は「コロナを吹き飛ばす花火大会の様子」を書いたため、
2021年4月の第参(3)話で止まっていました。
今回は、ようやく9か月ぶりのシリーズ更新です。
みなさん、長らくお待たせしてすみません💦
さてさて、久しぶり過ぎて私も忘れちゃいましたので、まずは前回までのおさらいです。
「その壱」 「もぐさ」は「よもぎ」という植物からできていることを紹介しました。
「その弐」 「よもぎ」は身体に良いので、昔からいろいろな食べ物や飲み物、
そして薬にも使われてきたことをお話ししました。
「その参」 「もぐさ」を「おきゅう」という医療技術に使うこと、
「おきゅう」をすると「もぐさ」の有効成分が皮膚に浸透(しんとう)して
免疫力がアップし、若返りも期待できることをお話ししました。
今回は「おきゅう」と「もぐさ」の素晴らしい効果をもう少し掘り下げてみたいと思います。
題して「おきゅうのチカラ! ①免疫編」です。
実は、「おきゅう」によって免疫力がアップするのは、
「もぐさ」の有効成分のしみ込み以外にも大きな仕組みがあるんです。
「おきゅうのはなし」シリーズも4回目にしてやっと本題に入りますよ!
少し難しいところもありますが、お付き合いくださいね。
「おきゅう」をするとからだの抵抗力が上がる最大の理由は、
「おきゅう」による熱刺激(ねつしげき)が皮膚や組織をこえて
全身を変化させるからなんです。
その変化とは、「炎症(えんしょう)」です!
「えっ、炎症って、痛くて、嫌なものじゃないの?」って思ったあなた。
ほとんど正解です。
ですが、「炎症」はからだを守るためにとても大切なシステムなのです!
「炎症」はとても複雑な反応を引き起こし、
体内に侵入した外敵や異物を攻撃する防御力や傷の修復力が高められます。
それを専門的に「免疫」と言いますが、
「免疫」とは「疫病(えきびょう、やくびょう)」から「まぬがれる」という意味です。
まさに子どもたちがやる「バーリア!」です。
つまり、「炎症」という反応によって私たちのからだは守られているんですね。
また、炎症によっておこる「痛み」や「熱」などの症状は不快で嫌なものですが、
私たち自身に自分のからだの中の問題や感染などの危険性を知らせる「警報」
としての役割や、無理せずに身体を休めて外敵と闘う戦闘力を高める「作戦」
としての一面もあるんですよ。
ところで、「炎症」には痛さや不快な感覚をあまり起こさないものもあります。
例えば、細い金属や爪で皮膚を軽くひっかくと、赤くなることがありませんか。
あれも一種の「炎症」です。専門的には「神経性炎症」といいます。
実は、「きゅう」や「はり」はその神経を介した「炎症」を
皮膚や筋肉にわざと引き起こしていることが現代の研究でわかったのです。
意図的に起こした「炎症」も免疫力をアップさせるので、
「おきゅう」は「免疫力のトレーニング」を繰り返していることになります。
トレーニングというと、筋トレを想像すると思いますが、運動は筋細胞が、
学習は脳の神経細胞が、免疫は免疫細胞が働くので、
彼らをサボらせているといざという時
(コロナウイルスなどの病原体が身体に入ってきたとき)に素早く、
強力に反応できなくなることがあります。
昔の人はそんなメカニズムを知りませんでしたが、観察から経験的に学んだのですね。
こうして「おきゅうを続けると風邪を引かない」と言われるようになったのです。
長くなってきましたが、最後にもう一つ。
「おきゅう」のような軽めの熱刺激はからだの中で特殊なたんぱく質である
「ストレスタンパク質」を作り出します(以前は熱ショックタンパク質と呼ばれていました)。このストレスタンパク質も心身に与えられる様々な不快な刺激に対して
耐久性や抵抗力を高めてくれるのです。
こうして、「おきゅう」によって多くの複雑なシステムが同時にはたらいて、
私たちのからだを強く、丈夫にしてくれるのです。
まるでバリアーの強化みたいですよね。
さて、今日は今までで一番難しい話でしたが、いかがでしたか?
でも私はやっぱり「おきゅう」ってすごいと思います。
次回は、免疫力アップだけじゃない!「おきゅう」のパワーを紹介したいと思いますので、
どうぞお楽しみに🧡
2月は初kawaharaおきゅう教室を開催致します。
おきゅうを身近に感じてもらえると思います。
定員残り僅かですが、気になる方は是非お問い合わせ
下さい。電話089-946-3388 学生課まで❤