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知ってほしい!身体と心を支えるプロフェッショナル〜柔道整復師と鍼灸師の業界〜

2025.08.27

「人々の健康をサポートする専門家」といえば病院のお医者さんや看護師さんを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
実はそれ以外にも、健康やケガの回復を支える専門職があります。

今日はそんな柔道整復師や鍼灸師についてご紹介します!

柔道整復師とは、日常生活や運動によって発生したケガの手当を行うプロフェッショナルです!

たとえば、転んで手首を痛めたり、スポーツをしていて足をひねったり、このようなケガの経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?

病院に行くほどのケガではないけど、早く治したいときってありますよね?

そういうときには柔道整復師さんに診てもらうのがいいんです!

主なケガとしては、 「ねんざ」・「打撲」・「骨折」・ 「脱臼」などがあります。
このようなケガに対して、「整復」「固定」「後療法」という3つの方法を使って治療をしていきます。

整復(例)ずれた骨を正しい位置に戻す
固定(例)正しい位置に戻した骨や関節を動かないように固定する
後療法(例)手技や電気治療などで、痛みを和らげたり動きを良くしたりして、ケガをした部分の回復を早める

例えば・・・

足首をひねったときは、包帯やテーピングで固定して安定させることから始めます。
腕を打ったときは、筋肉をほぐしたりリハビリの方法を考えたりします。

このように、柔道整復師は手術や薬に頼らず「手技(しゅぎ)」だけでケガを治していくことができます。

スポーツをしている人や、転んでケガをした人、お年寄り、子どものケガまで幅広くサポートをします。

柔道整復師の仕事場は接骨院だけと思われがちですが、実はその活躍の場は年々広がっていて、医療分野介護分野スポーツ分野美容分野など多岐にわたります。

活躍場所主な仕事内容特徴・魅力
整骨院・接骨院骨折・脱臼・捻挫・打撲などの施術国家資格を最大限に活かせる王道の職場。
健康保険を使って施術ができる。(条件あり)
病院・クリニック医師と連携しながら、リハビリや外傷の処置を行う医療機器や画像診断を活用し、科学的根拠に基づいた施術が可能。
介護・福祉施設高齢者の機能訓練、歩行・筋力トレーニング高齢者の生活の質向上に貢献。
多職種連携で幅広い知識が身につく。
スポーツ現場
(トレーナー)
怪我の応急処置、リハビリ、予防指導競技特有のケガに詳しく、アスリートのパフォーマンスを支えるやりがいがある。
フィットネスジム・トレーニング施設トレーナー業務、姿勢改善、筋力指導身体構造の知識を活かし、健康づくりをサポート。
美容・リラクゼーションサロン美容整体、小顔矯正、姿勢改善など美容と健康の融合分野。女性施術者も多く活躍。
教育機関・企業専門学校教員、健康講師、企業研修後進育成や健康啓発に貢献。安定した働き方も可能。
独立開業自分の院を運営、施術・経営・集客・ブランディング自由度が高く、自分の理想の施術スタイルを実現できる

よく似た仕事に「整体師」があります。
柔道整復師と整体師はどちらも「身体の不調を整える」ことを目的としていますが、資格や施術内容、働ける場所などに違いがあるんです。

項目柔道整復師整体師
資格国家資格(厚生労働省認定)民間資格または無資格でも活動可能
医療行為骨折・脱臼・捻挫などの施術が可能(応急処置含む)医療行為は不可
保険の適用健康保険の適用が可能(条件あり)保険適用外(自費診療のみ)
学習内容解剖学・生理学・運動学など医学的知識を学ぶ民間スクールなどで技術中心に学ぶ
活躍の場所接骨院、整形外科、介護施設、スポーツ現場など整体院、リラクゼーションサロンなど
独立開業の可否可能(国家資格保持者として)可能(資格不要だが信頼性が重要)
施術の目的ケガの施術・機能回復疲労回復・姿勢改善・リラクゼーション

骨折や捻挫で日常生活が困難になった人が再びスムーズに歩けるようになったり、スポーツでケガをした選手が復帰をして活躍できるようになったりする姿を間近で見守れるのは、この仕事ならではの喜びです。

単に体のケガを治すだけではなく、患者さん一人ひとりの人生に寄り添うことで、痛みや不安を取り除き、笑顔を取り戻してもらえる。そうした経験を通じて、人の役に立っているという実感も生まれます。

心からの「ありがとう」という感謝の言葉を直接もらうことができる本当にやりがいのある仕事です。

柔道整復師の仕事は需要がなくならない仕事といえます。もっというと今後、需要は高まっていくと予想されます。

ケガや痛みで困っている人は年齢や時代を問わず存在しています。さらに、スポーツ人口の増加や高齢化社会によるお年寄りの増加もあり、患者さんが減ることはありません。また、活躍の場所は接骨院だけでなく、医療・介護・スポーツ・美容と幅広い分野で活躍できます。

こうしたことから、活躍の場所に困らない、安定した職業といえるでしょう!

鍼灸師とは、「はり師」、「きゅう師」の2つの国家資格を持つ人のことをいい、体の自然な回復力(自然治癒力)を引き出すプロフェッショナルです!

その名の通り、「鍼(はり)」「灸(きゅう)」を使って体の不調を改善する仕事です。

たとえば、デスクワークで肩や腰がガチガチになった人やストレスで眠れない人、頭痛やめまいに悩んでいる人、冷え性で困っている人などは多いのではないでしょうか?

そういうときは鍼灸師さんに診てもらうのがいいんです!

「はり」や「きゅう」を使うと回復力が高まる理由は?

「はり」や「きゅう」は皮膚や筋肉に「軽い刺激」を加え、脳に信号を送ります。
この刺激によって血流がよくなったり、痛みを抑える物質が分泌され自然治癒力を高めることにつながります。
簡単にいうと「体が治ろうとする力」にスイッチを入れるようなイメージですね!

でも、体のどこにでも刺激を与えていいのか?と言われるとそうではありません。

鍼灸治療では「東洋医学」にもとづいて、全身にあるエネルギーの通り道(経絡)にあるツボ(経穴)へ刺激を加えます。

「ツボ(経穴)」と聞くと、ほんとうにそんなものがあるのか?と半信半疑になるかと思いますが、科学的な研究でも少しずつ解明されています。
「はり」や「きゅう」はどこでもOKではなく、正しい場所と方法を選ぶことが大切なんです!

鍼(はり)

はりといっても、イメージする注射の針とは全く違い、とても細い鍼を使います。
髪の毛くらいの細さ(0.1〜0.2mm程度)なので、痛みをほとんど感じないことが多いです。

灸(きゅう)

もぐさ(よもぎの葉を加工したもの)を使います。皮膚の上で燃やしたり、直接肌に触れないよう台座にのせて使ったりします。
心地よい温かさで、血流をよくしたりリラックス効果をもたらします。「熱い」「やけどする」といったものではなく安全です。

分野主な症状・疾患例
筋骨格系肩こり、腰痛、膝痛、五十肩、寝違え、坐骨神経痛、関節炎、筋肉のこわばりなど
神経系頭痛(緊張型・偏頭痛)、めまい、耳鳴り、自律神経失調症など
消化器・内臓系胃もたれ、便秘、下痢、過敏性腸症候群(IBS)、逆流性食道炎、食欲不振など
婦人科・ホルモン生理痛、生理不順、更年期障害、不妊症、冷え性、むくみなど
精神・睡眠不眠症、ストレス、イライラ、うつ症状、倦怠感、集中力低下など
美容・体質改善美容鍼(リフトアップ、小顔)、肌質改善、代謝促進、ダイエット、花粉症など

鍼灸は、身体的な痛みから精神的な不調、美容・体質改善まで幅広く対応できるのが魅力です。

鍼灸師は「治療家」としてだけでなく、医療分野介護分野スポーツ分野美容分野など多彩な分野で活躍できるのが魅力です。

活躍場所主な仕事内容特徴・魅力
鍼灸院・鍼灸整骨院鍼灸施術、整体、保険診療、自由診療、美容鍼など地域密着型で幅広い症状に対応。独立開業も目指しやすい。
病院・クリニック医師と連携し、リハビリや疼痛(とうつう)緩和のための鍼灸施術医療チームの一員として働ける。医学的知識が深まる。
介護・福祉施設高齢者への訪問鍼灸、機能訓練、健康維持のためのケア高齢者のQOL向上に貢献。人とのふれあいが多くやりがいがある。
美容鍼灸サロン美容鍼、フェイシャルケア、体質改善、ダイエットサポート美容と健康の両面からアプローチ。女性に人気でリピーターも多い。
スポーツ現場
(トレーナー)
選手のケア、コンディショニング、疲労回復、ケガ予防トレーナーとして現場で活躍。プロスポーツに関われるチャンスも。
フィットネスジム・トレーニング施設トレーニング指導、ボディケア、体質改善サポート健康志向の人々と関わりながら、運動と鍼灸を融合できる。
美容・リラクゼーションサロン鍼灸+アロマ・整体などの癒し系施術、ストレスケア癒しとリラックスを提供。女性客やビジネスマンに人気。
教育機関(専門学校など)鍼灸師養成のための授業・実技指導、教材作成後進の育成に関われる。知識を体系的に伝えるやりがいがある。
独立開業自分の治療院を運営、施術、経営、集客、ブランディング自由度が高く、自分の理想の施術スタイルを実現できる。

肩こりや腰痛などで悩まれていた方が、鍼やお灸の施術を受けて「楽になりました」と笑顔を見せてくれる瞬間は、とても大きな喜びです。

体がつらいと、心も元気がなくなってしまいます。鍼灸の大きな特徴は、体が本来持っている「自然治癒力」を引き出すことにあります。
一人ひとりに合わせた施術方法を考えて、患者さんと向き合い、薬や手術に頼らず、自分の力で患者さんの心と体の元気を取り戻すサポートができるので、「自分の体って、まだこんなに頑張れるんだ」と前向きな気持ちを取り戻させることだってできます。
その姿を間近で見守り、共に喜び合えるのは、鍼灸師にしか味わえない感動です。

鍼灸師という仕事には、未来への可能性がたくさん詰まっています。

日本では高齢化が進み、体の痛みや不調に悩む人がますます増えています。そんな中で、薬に頼らず、やさしく体を整える鍼灸の力が、今とても求められているのです。鍼灸は副作用が少なく継続しやすい施術方法として大きな役割を果たすことができます。

活躍の場も広がり続けており、治療院や病院での施術に加え、スポーツの現場でアスリートのケアをしたり、美容サロンで自分に自信を持ちたい人をサポートしたり、介護やリハビリの分野で高齢者を支えたりと、さまざまなフィールドで必要とされています。
また、海外でも鍼灸は注目されていて、日本の技術が世界で評価される時代になっています。

こうしたことから、活躍の場所に困らない、安定した職業といえるでしょう。

STEP.1 専門の学校に入学する
まず厚生労働省や文部科学省が認定した養成施設(専門学校・短大・大学)に進学する必要があります。
STEP.2 3年以上学ぶ
この期間で、医学の基礎(解剖学・生理学など)や、実技(包帯の巻き方、鍼の刺し方、灸のすえ方など)をしっかり学びます。
STEP.3 国家試験を受ける
卒業見込みがあれば、毎年1回行われる国家試験を受験できます。この試験に合格すると、初めて資格を手にできます。
STEP.4 資格を取って働く
資格を取ったあとは、整骨院や鍼灸院、病院、介護施設、スポーツ現場、美容サロンなどで働くことができます。
また、どちらの資格も独立開業が可能なので、自分の院を持つこともできます。

柔道整復師とはり師・きゅう師は、どちらも体を元気にする仕事であり、人の健康を支えるという点で共通しています。
国家資格であり、学校で専門的な知識と技術を学び、国家試験に合格して初めて資格を得られるという点も同じです。
また、どちらも整骨院や鍼灸院、病院、介護施設、スポーツ現場、美容分野など、さまざまな場所で活躍できる専門職です。

一方で大きな違いもあります。

柔道整復師は、骨や関節・筋肉のケガや不調に対し、「手技やテーピング・固定」などによって回復をサポートする施術を行います。主に捻挫・骨折・打撲などへの対応が中心となります。

これに対して、はり師・きゅう師は、体のツボを刺激し、血流や気の流れを整えることで、慢性的な痛みや体の不調を改善します。肩こり、腰痛、冷え、ストレス、不眠など、幅広い症状に対応できます。

柔道整復師は「手で体の骨や筋肉を整える専門家」、はり師・きゅう師は「鍼やお灸で体の自然な回復力を引き出す専門家」です。

どちらも人の健康を支える大切な仕事ですが、アプローチの方法と得意分野が少しずつ異なるのです。
また、両方の資格を持つことでより広い視点で施術ができるようになり、患者さんにとっても安心感のある存在になります。

河原医療福祉専門学校では柔道整復師科と鍼灸師科の両方を学び、国家資格を3つ取得することを目指す「ダブルスクール制度」があります。
「半日制コース」のメリットを活かして、時間帯をずらして通うことで、同時に学ぶことが可能になっています。

例えば・・・
午前:柔道整復師科(昼間Ⅰ部 午前コース)
午後:鍼灸師科(昼間Ⅱ部 午後コース)

このように、1日の前半と後半で別の学科に通うことで、効率よく両方の資格取得を目指せます!

この制度を利用すると、もう一方の学科の入学金(10万円)と授業料(年間20万円×3年=60万円)が減免される特典があります。
つまり、最大で70万円の学費が減免されるという、非常に大きなメリットがあります。

また、すでに柔道整復師・はり師・きゅう師のいずれかの資格を取得している方を対象に「ダブルライセンス制度」もあり、柔道整復師・はり師またはきゅう師の資格を既に取得している方がもう一方の資格取得を目指す場合も上記と同様の特典が適用されます。

1.短期間での資格取得ができる

最短で3年間で3つの国家資格が取得可能です。また、1年ずらして合計4年(4年制大学と同じ)で取得を目指したり、卒業後にもう一方の学科へ入学して合計6年かけて取得を目指したり、自分のペースに合わせてプランを立てることも可能です。

2.学費の大幅減免

もう一方の学科の入学金と授業料が減免(最大で70万円)されるため、経済的な負担を減らしながら、3つの資格取得を目指せます。

3.活躍の幅が一気に広がる

ケガやスポーツ障害に強い柔道整復師としての技術に加え、慢性的な痛みや体調不良に対応できる鍼灸師としての知識と技術も身につけることで、患者さんにとって「頼れる存在」になれます。